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日本と英国を行き来する2人のバイリンガルキッズの母。ロンドンで生まれた子供たちを連れて日本へ。横浜で英語で創作絵本を作るキッズ・クリエイティブ・ライティングの教室を開き、英語の絵本の出版。小学校で不登校になった息子を連れて、またまた英国へ。イギリスの自然と息子のテニス・トーナメントの応援と野菜作りを楽しむ日々を過ごしていましたが、社会人学生として大学に入学。

2013年8月26日月曜日

英国の小学校の卒業式 2 グラジュエーション・ハットと日本の旗

卒業式の黒い角帽

日本の小学校で同じクラスのお友達と一緒に朝会にも出ることができなかった息子。
日本で、厳かに行われていく長女の卒業式に出席している時、
不登校だった息子が同じように壇上をあがっていく姿を想像もできませんでした。

その彼が、イギリスの小学校に転校してわずか1年と2カ月。
クラスメイトと一緒に卒業式で壇上に立てるとは。。。

7月の卒業式、サマードレスを着て座っているイギリス人のママたちにまじり、
学校の講堂に座ると、在校生が入ってきて、朝会が始まりました。

校長先生の短いあいさつが終わると、6年生の生徒の名前が呼ばれました。
呼ばれた順に卒業生の子供たちが、入口から講堂に一人ずつ入ってきて、
卒業証書を手渡されて、壇上に座って行きます。

入口から入ってくる6年生の子達のその頭には、よく洋画の映画とかで見るグラジュエーション・ハット(Graduation Hat)と呼ばれる黒い四角い卒業帽子が。。。

「まるで、アメリカのハイスクールの卒業式見たい。」

娘が以前通っていたロンドンの小学校の卒業式を思い出しながら、盛り上がりのいまいちだった私を裏切ったすばらしい演出。

黒いクラフト紙でつくった角帽は、卒業生たちの手作りみたいで、ひとつひとつ違う模様で飾ってありました。
幾何学模様のパータンだけのもあれば、可愛い絵や文字が書いてあったり、どれ一つとして同じものはなく個性的。

手作りの卒業帽をかぶった生徒達は、卒業証書を片手に、校長先生に壇上の前で握手をした後、嬉しそうに胸を張って、ひな壇に登って行きます。

グラジュエーションハットと日の丸

ひな壇に座る生徒が増えて行き、いよいよ息子の名前が呼ばれそう。

ドキドキしながら、ドアの方を見ていると、名前を呼ばれたお友達の後ろからのぞいている息子が見えました。

彼の頭にも手作りの黒いグラジュエーションハット。
そして、その角帽の真ん中には、大きな日の丸の旗が。


手作りの卒業の角帽 グラジュエーションハットと日本の旗
手作りの卒業式の帽子


日本の小学校では、髪の色が茶色ぽいので、 下級生からは「どこの国の人?」と聞かれたりして、
「僕はイギリス人なのかな?日本人なのかな?」 と何度も質問していた息子。

「あなたは両方なのよ。二つの文化を引き継いでいるのだから。」

一年前に日本人が一人もいないイギリスの小学校に転校。
お弁当に持っていたおにぎりは、クラスメイトをびっくりさせたいで、
「みんなにいろいろ聞かれるから、もう持って行かない。」

でも、最後に、卒業式で自分のアイデンティティーをアピールしてくれました。

「あっぱれ。むすこ。」

最後は、みんなと一緒に、胸を張って、卒業式の壇上に立てたね。


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